31.死





俺の近くにいつもいる、それ

いつ俺の肩を叩いて

もう行かなければというかわからない、それ





それは恐怖で

それは絶望だ





けれど

それと同じくらい近くに貴方がいてくれるなら

それは違う一面を見せる





それは恐怖で

それは絶望で

それは幸福で

それは希望だ





それは終焉を示すだけでなく

それが限界を示すからこそ



貴方といる時間が貴重に感じられ

貴方といる時間が大切になる





終わりがあるからこそ、共に生きたいと思う







それが貴方の肩を叩く時

それが貴方に最期を示す時





願わくば、俺も一緒に行けますように







それまではどうか、

どうか貴方が隣で笑っていてくれますように







貴方の隣にいさせて下さい










 



*一周年祭



© 2011 Nami NAKASE