3.唇





その唇は、魔法の唇。

紡ぎだす言葉に魅了され、

こぼれる吐息に安堵して、

唇を合わせたら、



モウ、ホカニハナニモカンガエラレナイ



その唇は、魔法の唇。

でも、俺だけの唇。



なぁ、そうだろ?










 



*一周年祭



© 2011 Nami NAKASE