20.肌





背中に食い込む爪

肌を抉るようなそれ



自分では見えないけれど

きっとついた、痕



まるでそれは所有印

君が知らぬ間につけたそれ





少し自分にいいように考えすぎかな





聞いたところで君は答えてくれないだろうけど










 



*一周年祭



© 2011 Nami NAKASE